AGAの基礎知識
AGA(男性型脱毛症)は、成人男性に多く見られる進行性の脱毛症で、主に頭頂部や前頭部の髪が徐々に薄くなります。
AGAの主な要因は、男性ホルモンの一種であるテストステロンが5α-リダクターゼという酵素の働きによってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることです。
DHT(ジヒドロテストステロン)
毛乳頭にある受容体と結合し、髪の成長を抑制するため、髪の毛の成長期が短くなり、毛が十分成長する前に抜けてしまいます。
また、遺伝的要因もAGAの発症に関与しており、家族に薄毛の傾向がある場合、発症リスクが高まるとされています。
AGAの進行パターンは主に以下の3つに分類されます。
スクロールできます
進行タイプ | 特徴 | 初期サイン | おすすめ対策 |
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M字型 (生え際タイプ) | 額の両サイドから 後退が進む | おでこが広く見える 左右非対称になる | ・フィナステリド(内服) ・ミノキシジル(外用) ・生え際観察の習慣化 |
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O字型 (頭頂部タイプ) | つむじまわりが 円形に薄くなる | 地肌が透けて見える 寝ぐせがつきにくい | ・ミノキシジル(外用) ・育毛サプリの併用 ・鏡で定期チェック |
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U字型 (複合型) | M字+O字が合体し 全体が薄くなる | ボリューム減少 スタイリングが決まらない | ・内服+外用の併用 ・生活習慣の見直し ・医師の診断推奨 |
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タイプ | 気づきやすさ | 進行スピード | 推奨対策 |
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M字型 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 生活習慣 投薬治療 |
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O字型 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | 外用薬 サプリ |
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U字型 | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | AGA治療 医師診断 |
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さらに、AGAの進行パターンは、ハミルトン・ノーウッド分類と呼ばれる進行度の指標で7段階に分けられています。
AGAは一般的に5年程度かけて徐々に進行し、目に見えて薄毛が目立つようになるといわれています。
ただし、進行速度には個人差があり、特に若年層で発症した場合は、進行速度が速いとされているので注意しましょう。
参考:国民生活センター|AGA治療、植毛
あなたはAGA?3分でできる薄毛度診断
AGAは、放っておくと薄毛が進行してしまい、自然に治癒することは基本的にありません。
そのため、AGAと気付いた時点で早めに治療を始めることが重要になります。
しかし、AGAは進行度合いやタイプによって、自分では気づきにくいことがあります。
特に初期段階では脱毛の変化が緩やかで、日々見慣れている自分の髪型や見た目の中で変化を感じ取りにくいです。
気づいた時にはかなり進行しているケースもあるため、セルフチェックでAGAの可能性がないか確認しておきましょう。
\セルフチェック/
あなたはAGA?3分診断!
以下の質問に 3つ以上チェック がついた方は、AGAの可能性があります。
AGAは「気づいたときには進行している」という声が多い脱毛症なので、定期的にセルフチェックを行いましょう。
AGA治療を始める前に知っておきたいこと
AGA治療を始める前に知っておきたいことは、主に以下のとおりです。
- AGA治療に関する基礎知識
主な治療薬の種類や効果、副作用、効果実感までの期間 など
- AGA治療にかかる費用
参考:マーチクリニック|料金一覧
- 個人輸入のリスク
- 生活習慣の重要性
AGA治療を始める際は、医療機関を慎重に選びましょう。
AGA治療には、予防と発毛の2種類のプランがあり、進行段階や体質により効果的な方法が異なります。
参考:マーチクリニック|男性AGA
クリニックによっては希望の治療方法に対応していない可能性があるため、事前に確認が必要です。
また、期待する効果によって選ぶべき薬や治療法が異なるため、医師の指導のもとAGA治療を進めてください。
AGA治療薬を個人輸入してはいけません。
医薬品の個人輸入は、偽薬や粗悪品の可能性が高く、有効性や品質が保障されていません。
もし個人輸入のAGA治療薬で副作用や健康被害が起きても、適切な対処が困難な可能性が高いです。
参考:厚生労働省|医薬品等を海外から購入しようとされる方へ
そのため、AGA治療はクリニックなど医療機関で受けるようにしましょう。
AGAクリニックに通院する時間がない方は、オンライン診療に対応しているクリニックがおすすめです。