5人に1人が受ける
10週目0日から検査可能な出生前診断

NIPT検査は妊娠中のお母さんの血液から赤ちゃんの染色体異常を調べる検査です。
羊水検査などと異なり、健診のときと同様にお母さんの採血のみで検査でき、お母さんや赤ちゃんに痛みやリスクがほとんどないほか妊娠10週0日目からダウン症などの染色体異常のリスクを評価することができます。

こんな方におすすめ

  • はじめての妊娠で妊娠に不安がある方
  • 高齢出産でとにかく心配な方
  • 年齢に関係なく検査を受けたい方
  • 身内に染色体異常のある方がいて心配な方
  • 過去に流産を繰り返していて心配な方
  • 早い段階で赤ちゃんの性別が知りたい方

NIPTの仕組み

NIPTはお母さんの血液(血漿)の中に存在する赤ちゃんのDNAを測定することを目的とした遺伝学的検査です。
NIPTもいくつか検査方法がありますが、その中でMPS法についてご紹介します。

NIPTの仕組み
MPSでは遺伝子解析を自動で行う次世代シークエンサーを用いて、お母さんの血漿中に存在するDNA断片を網羅的にシークエンスし、各染色体由来のDNA断片数を測定します。
赤ちゃんがもし染色体の数が多い「トリソミー」の場合、該当する染色体は1.5倍になっているため、お母さんの血漿中のDNA断片に含まれる該当染色体の断片数も正常核型に比べて数が多くなると考えられ、その割合が正常検体よりも一定数多いと「陽性」、規定値未満を「陰性」として判定されます。
13番・18番・21番トリソミー以外の影響
多くのクリニックでNIPT検査で「13番・18番・21番」を中心に調べるケースが多く、当院でもベーシックプランではこの3本染色体を調べており、これには理由があります。

ヒトの染色体は44本(22対)の「常染色体」と、1対の「性染色体」から構成されており常染色体は大きいものから順に1~21番までの番号が割り振られています。
どの染色体にも3本になってしまう「トリソミー」は起こりますが「16番・18番・21番」染色体以外に起こるトリソミーは症状が重く生存は難しいことから流産となることが多く、これまで「16番・18番・21番以外の完全な常染色体トリソミー」での出生例はありません。

一方「16・18・21番」の3種類の染色体は生存するために必要な遺伝子の数が比較的少ないため生存して生まれることが出来るため重点的に検査がされています。

NIPTの精度は?

新型出生前診断(NIPT)は、100%ではないものの検査精度が高く、対象疾患によって違いますが13,18,21トリソミーに対しては感度・特異度・陰性的中率いずれも99.9%の検査です。

NIPTの感度・特異度・陰性的中率

感度病気がある人を「病気あり」と診断できる割合
特異度病気がない人を「病気なし」と診断できる割合
陰性的中率検査結果が「陰性」だった人の中で本当に「病気なし」である人の割合

[参考文献]
Nicolaides KH,Syngelaki A, Ashoor G, Birdir C,Touzet G. Noninvasive prenatal testing for fetal trisomies in a routinely screened first-trimester population. Am J Obstet Gynecol 2012;207:374.el-6.
Norton ME, Jacobsson B, Swamy GK, Laurent LC, Ranzini AC, Brar H,et al. Cell-free DNA analysis for noninvasive examination of trisomy. N Engl J Med 2015;372:1589-97.
Zhang H, Gao Y, Jiang F, Fu M, Yuan Y, Guo Y, et al.Non-invasive prenatal testing for trisomies 21,18 and 13:clinical experience from 146958 pregnancies. Ultrasound Obstet Gynecol 2015;45:530-8.

NIPTのメリット・デメリット

NIPTのメリット
  • 妊娠初期の妊娠10週0日目から検査可能
  • お母さんの採血のみのため流産や死産のリスクが少ない
  • 検査精度が高い
  • 早くから赤ちゃんの状態を知ることができる
NIPTのデメリット
  • 検査精度は高いものの「非確定検査」である
  • 確定診断ではないため「陽性」でも染色体異常ではないことがある
  • すべての先天性の病気が分かるわけではない
  • 一般的に費用が高額で保険が適用されない
  • 医療費控除の対象外

前述の通り新型出生前診断(NIPT) は検査精度が高いとはいえ、確定診断が可能な検査ではありません。
もしNIPTで「陽性」の判定が出た場合、確定診断をするためには羊水検査や絨毛検査などを受ける必要があります。

また新型出生前診断(NIPT)は胎児の染色体異常を調べるものですが「染色体異常」は先天性の病気のうちの一つにすぎず、すべての病気や障がいが分かるものではない点と、反対にNIPTが陰性だったとしても、生まれてから対象疾患以外の病気が見つかる可能性は残ることを理解して検査を受ける必要があります。

NIPTと従来検査の違い

非確定検査確定検査
検査名NIPTコンバインド検査母体血清マーカー検査絨毛検査羊水検査
検査のタイミング10週目以降11~13週15~18週11~14週15週以降
検査対象主に13,18,21番染色体18,21番染色体18,21番染色体
神経管閉鎖不全症
染色体疾患全般
感度99%83%80%100%
検査結果までの時間約10日約2週間2~3週間
リスク・留意点検査結果が陽性の場合、確定的検査を受ける必要がある流産・死産のリスク

料金一覧

料金には初診料・薬代・消費税
すべて含まれています


プラン検査内容料金(税込)
ミニマムプラン21番染色体のみ53,680円
ベーシックプラン13・18・21番染色体104,280円
プレミアムプラン13・18・21番染色体
性染色体・性別
(双子の場合はY染色体が含まれているかの判定)
142,780円
フルプラン1~22番染色体
全常染色体全領域部分欠失・重複疾患
微小欠失症候群
307,780円

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各種検査

  1. NIPT検査

    NIPT検査は妊娠中のお母さんの血液から赤ちゃんの染色体異常を調べる検査…

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