高校生や18歳未満でもアフターピルについて医療機関や対応する薬局へ相談することはできます。
特に、研修を修了した薬剤師がいる一部の薬局では、年齢制限なし・保護者の同意なしで、本人だけでアフターピルを購入できます。
一方、医療機関やオンライン診療で処方を受ける場合は、本人だけで受診・処方を受けられるか、親の同意書や保護者の同伴が必要かは、年齢や受診先によって異なります。
「親に言えない」「一人で産婦人科へ行ってよいか分からない」「保険証や学生証がない」と迷っている場合も、まずは性行為があった日時を確認し、近くの販売薬局を探すか、受診先へ未成年者の利用条件を問い合わせることが大切です。
この記事では、高校生・未成年がアフターピルを入手する際の注意点や事前に確認すべきポイントなどについて解説します。

高校生(未成年)でもアフターピルは入手できる?
高校生、未成年でもアフターピルが必要な場合は医療機関や対応する薬局などで相談することができます。
アフターピルを販売している薬局であれば、年齢制限はなく、親や保護者の同意・同伴も必要ありません(詳しくは取扱いのある薬局で購入するで解説します)。
ただし、医療機関やオンライン診療を利用する場合、高校生本人が受診申込や薬剤購入できるか、実際に処方ができるか、親や保護者の同伴・同意が必要かについては、医療機関や診療サービスによって異なります。
また、医療機関や診療サービスによっては、18歳未満は診療・処方を受けられない場合もあります。
18歳未満は保護者同意が必要なケースも
前述の通り、未成年がアフターピルの処方や診療をできるかに関しては、医療機関のルールによっても異なります。
- 18歳未満でも診察を受けられるか/親の同伴は必要か
- 18歳未満でもアフターピル処方を受けられるか/親の同意は必要か
場合によっては、18歳未満でも医師の診察は受けられるがアフターピルの処方は親の同意が必要なケースもあります。
また、医療機関によっては受診可能な年齢を満15歳以上に設定しているケースもあります。
未成年が受診する際の条件を公表していないケースも
未成年の受診やアフターピル処方の条件について、病院やクリニックが公式HPなどに明記していないケースも少なくありません。
センシティブな内容であることや個別に状況が異なることもあり、実際に電話や対面で確認をしないと分からないケースも良くあります。
アフターピル処方には親・保護者の同伴や同意が必要?【親にバレる?】
前述の通り、医療機関でアフターピルを処方してもらうには親や保護者の同伴または購入や契約の同意が必要となるケースもあります。
医療機関での受診や処方の際は、下記の5通りに主に分かれます。
- 本人のみで受診とアフターピルの受け取りが可能
- 保護者が記入した同意書を提出すれば本人のみで可能
- 本人のみで可能だが、医療機関から保護者への電話連絡がある
- 保護者の同伴が必要
- 保護者の同伴に加えて、同意書の提出も必要
同意が必要となる場合、基本的には医療機関が定めた同意書に親自身が記入や押印をしなければいけません。
口頭や他の形での同意の証明は認められない可能性があります。
性交相手の同意や同伴は不要
勘違いする人が多いのですが、性交相手の同意や同伴は診察やアフターピルの処方において必要ではありません。
また、アフターピルを服用したことを連絡しなければいけないという義務もありません。
下記のように、アフターピルは性行為から服用までの時間が早いほど効果が高くなります。相手や周囲の同意は必要ないので、本人が服用を希望する場合は、返事を待たずに行動することが大切です。
| 性行為から服用までの時間 | 妊娠阻止率(レボノルゲストレル1.5mg/ノルレボなど) |
|---|---|
| 72時間以内 | 84% |
| 72時間を超えた場合 | 63%に低下する傾向 |
妊娠阻止率とは、薬を飲まなかった場合に見込まれる妊娠のうち、どれだけを防げたかを示す割合です。「服用した人のうち妊娠しなかった人の割合」とは異なり、72時間以内に服用しても妊娠を完全に防げるわけではありません。
なお、120時間以内に服用できるアフターピル(エラなど)は国内未承認の薬のため、国内の添付文書に基づくデータはありません。
出典:ノルレボ錠1.5mg 添付文書/ノルレボ錠1.5mg 医薬品インタビューフォーム(PDF)
アフターピルの購入や緊急避妊を親にバレずにする方法はある?
前述の通り、受診・処方した医療機関によって親の同意・同伴が必要かどうかは異なりますが、「親の同意・同伴は不要」と案内された医療機関であれば、通常、アフターピルの処方後に医療機関から親へ連絡がいくことはないと考えられます。
※持病や体調、精神状態などを診た上で、医師が緊急で連絡をするケースなども考えられます
ただし、万が一の際の連絡先がどこになるかや、どのような状況であれば家族に連絡するかなどの条件は医療機関によって異なるため、どうしてもバレたくないという方は事前に詳細を聞いておくことをおすすめします。
また、詳しくは後述しますが、アフターピル購入時のレシートやクレジットカードの利用履歴、郵送の場合は家族が先に開けてしまうなどしてバレる可能性もあります。
アフターピルの購入や緊急避妊が親にバレるケース
受診時に親の同意・同伴が必要でバレた
医療機関によっては親の同意・同伴が必要で事前に報告が必要なケースもあります。
ただ、このようなルールを敷いている医療機関にかかるとしても、事情によっては配慮をしてくれる可能性があります。
まずは事前に電話などで相談・確認をすることが大切です。
郵送された小包が親にバレた
オンライン診療を受けた場合、アフターピルは無地の小包などに入れて郵送されます。
送り先に関してもクリニック名を明記しないことでバレにくくはなっていますが、誤って親に開けられてバレる可能性もあります。
ただ近年では、郵便局留めや営業所留め、コンビニ受取などで本人以外受け取れないようにしているケースも多いです。
クレジットカードや電子マネーの購入履歴で親にバレた
アフターピルの金額は、薬局で購入する場合は1錠6,930円〜7,480円(税込)ほど、オンライン診療では薬代に送料やシステム利用料などを含めて1万〜1万5,000円前後になるケースが多いです。
比較的大きな出費の場合、クレジットカードや電子マネーの購入履歴を親が管理しているのであれば、購入がバレる可能性もあります。
保険証を使った受診の記録でバレた
アフターピルの処方は自由診療のため、通常は健康保険を使いません。
ただし、性感染症の検査などをあわせて保険診療で受けた場合、健康保険から家族(被保険者)あてに届く「医療費のお知らせ」に、受診した医療機関名などが記載されることがあります。
心配な場合は、受診時に保険を使うかどうかを医療機関に相談しましょう。
どうしてもアフターピル購入を親にバレたくない時の対処法
「親にバレたくないけど、どこの医療機関で診察を受ければバレないか分からない」といった方も多くいます。
ただし、前述の通りアフターピルはできるだけ早めに服用する必要があるため、リサーチに手間取り過ぎるのは危険です。
緊急避妊が間に合わず人工妊娠中絶を考えることになった場合、法律(母体保護法)上は保護者の同意は要件とされていませんが、実際には未成年に保護者の同意を求める医療機関が多くあります。
また、中絶は妊娠週数によって方法や体への負担が変わるため、まずはアフターピルを推奨時間内に服用することが何よりも大切です。なお、親に言えない事情がある場合でも、予期せぬ妊娠の相談窓口で一緒に対応を考えてもらうことができます。
そのため、時間には最大限注意しながら、どのようにすれば良いかの対処をしていく必要があります。
信頼できる医療機関に相談・お願いをする
医療機関によっては親への報告が義務づけられているとはいえ、緊急避妊については個別性が強く、更に未成年であれば対応を検討するケースもあります。
「どうしても親に言えない事情がある」としっかり伝えることで、医療機関が対応を変えてくれる可能性もあります。
現在、オンライン診療ではLINEアカウントを追加して相談をすることが可能です。
ただし、オンライン診療は「18歳未満は利用不可」「保護者の同伴が必要」など、サービスごとに未成年の利用条件が大きく異なります。申し込む前に、18歳未満でも本人だけで利用できるかを必ず確認しましょう。
また、オンライン診療は基本的に薬剤を郵送するので、地方の方やスケジュールによっては受取が翌日以降になる点に注意が必要です。
取扱いのある薬局で購入する
アフターピルは2026年2月から、一部の薬局・ドラッグストアで処方箋なしで購入できるようになりました。
要指導医薬品である緊急避妊薬の販売が可能な薬局等の一覧(PDF)【厚生労働省】(令和8年9月3日 更新)
※販売可能状況は現在、変更されている可能性があります
上記のリストにあるような薬局に、研修を修了した薬剤師がいる時間帯に行き、アフターピルを購入することができます。※薬は薬剤師の前で、その場で服用が必要
薬局での購入には年齢制限がなく、未成年でも保護者の同意や同伴は必要ありません。ただし、購入者全員に年齢確認がおこなわれるため、身分証を持っていきましょう。また、16歳未満の場合は、薬剤師から産婦人科などへの受診を勧められることがあります。
価格は、ノルレボが7,480円(税込・希望小売価格)、レソエル72が6,930円(税込)です。
ただし、アフターピルの取扱いは全ての薬局・ドラッグストアでおこなわれている訳ではなく、販売時間にも限りがあります。
また、取り扱っているのは基本的に72時間用ピルなので、できるだけ早めに購入・処方をする必要があります。
性被害や避妊の強要があった場合・妊娠が不安な場合の相談先
相手が大人である場合や、あなたが16歳未満である場合は、性犯罪にあたる可能性があります。2023年の刑法改正で性交同意年齢は16歳に引き上げられ、13歳未満との性行為、または13歳以上16歳未満で相手が5歳以上年上の場合は、同意の有無にかかわらず処罰の対象になります。
また、避妊を拒否された、無理やり性行為をされた、脅されているといった場合も、一人で抱え込まずに相談してください。
- 性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(#8891):全国共通の番号で、最寄りのセンターにつながります。医療・心のケア・警察への相談などをまとめてサポートしてもらえます。
- 警察の性犯罪被害相談電話(#8103):警察に相談した場合、緊急避妊などにかかる費用が公費で負担される制度があります。
- 児童相談所 虐待対応ダイヤル(189):家族から被害を受けている場合や、家に安心していられる場所がない場合に相談できます。
- にんしんSOS:予期せぬ妊娠や妊娠の不安について、匿名で相談できる窓口です。全国妊娠SOSネットワークのサイトから、お住まいの地域の窓口を探せます。
高校生・未成年のアフターピルに関するよくある質問
高校生でも親なしでアフターピルをもらえますか?
ただし、医療機関では保護者の同意書、電話確認、同伴を求めるかどうかは受診先によって異なります。本人だけで受診したい場合は、年齢と高校生であることを伝えたうえで、事前に確認してください。
一つの医療機関で保護者同伴が必要と案内された場合も、ほかの医療機関では対応が異なることがあります。
18歳未満は親の同意が必要ですか?
法律上の年齢だけで一律に決まるわけではないため、医療機関を利用する場合は次の点を確認しましょう。
- 同意書が必要か
- 保護者への電話確認があるか
- 保護者の同伴が必要か
- 診察だけでなく処方まで本人のみで受けられるか
18歳の高校生は保護者の同意が必要ですか?
そのため、18歳であっても「高校生ですが本人だけで受診できますか」と確認することが大切です。
成人年齢に達していることだけを理由に、親の同意が必ず不要とは判断できません。
産婦人科へ高校生一人で行けますか?
ただし、18歳未満や高校生の場合は、保護者の同意書や電話確認、同伴を求められることがあります。来院してから受診できないと分かるのを避けるため、事前に電話で確認してください。
また、アフターピルを取り扱っているか、当日中に受け取れるか、在庫があるかも合わせて確認しましょう。
学生証だけで受診できますか?
学生証に顔写真や生年月日の記載がない場合は、マイナンバーカード、保険証や資格確認書、パスポートなど、別の本人確認書類を求められることがあります。
オンライン診療では、本人確認書類の画像提出が必要になることもあります。予約前に、利用できる書類を確認してください。
保険証なしでもアフターピルを処方してもらえますか?
アフターピルの処方は自由診療として扱われることが多いため、健康保険証を使わない場合があります。ただし、本人確認や年齢確認のために、別の書類を求められる可能性があります。
保険証を持っていない場合は、受診できないと自己判断せず、医療機関へ確認してください。
オンライン診療の荷物で親にバレますか?
利用前に、次の点を確認してください。
- 自宅以外へ配送できるか
- コンビニや営業所で受け取れるか
- 荷物の差出人名
- 品名の表示
- 配送通知の送信先
- 後払い請求書の送付方法
ただし、受け取り方法を優先しすぎて服用が遅れないよう注意が必要です。
クレジットカードを持っていなくても利用できますか?
ただし、オンライン診療ではクレジットカードのみのサービスもあります。本人名義のカードを持っていない場合は、利用可能な支払い方法を事前に確認しましょう。
親名義のカードを使うと、利用明細から知られる可能性があります。
相手に言わずにアフターピルをもらえますか?
相手の返事や費用の相談を待って、受診を遅らせないことが大切です。
相手から受診を止められている、避妊を拒否された、脅されているなどの事情がある場合は、医療機関や専門の相談窓口へ相談してください。
親に言えない場合はどうすればよいですか?
あわせて、学校の養護教諭、スクールカウンセラー、信頼できる親族、自治体の相談窓口などへ相談する方法もあります。
親に話せるか迷っている間も、次の行動は進められます。
- 性行為があった日時を確認する
- 医療機関を探す
- 未成年者の利用条件を問い合わせる
- 薬を受け取れる時間を確認する
- 必要な費用や持ち物を確認する
アフターピルは服用までの時間が重要です。一人で抱え込まず、早めに相談先へ連絡してください。
※当サイトコラムは一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療の推奨を目的としたものではありません。治療の判断は、必ず医療機関にて医師の診察を受けた上で行ってください。
※当サイトコラムは情報の正確性に十分配慮しておりますが、どんな人に対しても100%の正確性を保証するものではありません。必ず公式サイトの参照や担当者への相談を行ってください。
※その他、実際の料金や保険の適用の有無などに関しても、必ず各医療機関に確認をしてください。
※当サイトコラムの情報を利用したことにより生じたいかなる損害・不利益についても、運営者は責任を負いかねます。
※利用者と医療機関との間で発生した契約上のトラブルについて、当サイトは一切関与いたしません。
※治療薬の効果・副作用は個人によって差があります。もし異常を感じた際は、速やかに医師へご相談ください。
※その他のご不明点や詳細については、各医療機関へ直接お問い合わせください。



