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ハイチオールはどのような効果があるの?

ハイチオール錠80

通販やドラッグストアでもよく目にするハイチオール。
シミの改善や美白効果が期待できる薬として美容に良いイメージがあるハイチオールですが、その成分や効果など疑問に思う方も多いはず。

今回は、ハイチオールはどのようなお薬なのかを詳しく解説していきます。

目次

・ハイチオールとは?
・ハイチオールがもたらす効果
・ハイチオールの服用方法や副作用
・まとめ

ハイチオールとは?

ハイチオールは、L-システインというアミノ酸が主成分の内服薬です。
現在、錠剤や粉薬などさまざまな形状のものがあり、配合されている成分の違いで、処方薬から市販薬まで多くの種類が発売されています。

L-システインは肌のターンオーバーの促進、メラニン色素を抑え無色化する、抗酸化作用、解毒作用があります。

L-システインはもともと髪の毛や爪・皮膚などに多く存在する成分で、髪の毛やお肌のハリや艶やコシを出したり、肌トラブルを防ぐことに役立っています。

食品から摂取できるL-システインの量はごくわずかのため、不足しがちな成分でもあります。
そのため、シミやそばかすが気になる方はハイチオールでL-システインを補うことでシミやくすみの改善が期待できます。

また、L-システインを体内で合成することができるメチオニンが含まれるまぐろやカツオを摂取したり、ビタミンCを同時に摂取することで相乗効果も期待できます。

これら以外にもL-システインには解毒作用があり、アルコールに含まれるアセトアルデヒドに直接反応して無毒化することから二日酔いの改善や疲労の改善といった効果も期待されています。

ハイチオールは7歳以上からの服用が可能で、幅広い年齢層に服用いただける医薬品です。

ハイチオールがもたらす効果のまとめ
  • メラニン色素の生成を抑え無色化
    シミやそばかすの改善
  • 肌のターンオーバーを促進させ、身体の代謝を活発にする
    肌荒れ改善、ニキビやニキビ跡の改善
  • 解毒作用
    疲労回復、二日酔い回復
  • 抗アレルギー作用
    蕁麻疹や湿疹などの肌トラブルの改善

ハイチオールの服用方法や副作用

服用方法

医薬品のハイチオールには「ハイチオール錠80」「ハイチオール錠40」などがあります。

おざこう先生
おざこう先生

40や80の違いはL-システインの含有量になります。
40であれば1錠あたり40mg、80であれば80mgのL-システインが含まれています。

ハイチオール錠80とハイチオール錠40の服用方法に違いはありません。

1回1錠を1日2~3回ほどに分けて服用します(年齢や症状などにより用法用量は変わります)

ハイチオールは、長期服用が可能で、服用を続けるほど効果を期待できる薬です。

ただお肌のターンオーバーのサイクルは1ヵ月程度の周期で行われることから内服すぐに効果が出るわけではなく、まずは1ヵ月程度服用を継続することが大切です。

また、個人差はありますが、シミやそばかすに対する効果が実感できるまでには、約3ヵ月ほどかかると言われています。

しばらく服用しても効果が実感できないようであれば、薬が合っていない可能性がありますので、専門の医師や薬剤師に相談してみてください。

副作用

ハイチオールに含まれるL-システインによってまれに下記のような副作用が出ることがあります。


・悪心
・下痢
・腹痛
・口渇

ハイチオールは、重症な副作用は報告されておらず、安心して服用できる薬剤と言われていますが、万が一副作用が出現した場合には、服薬を中止して医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

おざこう先生
おざこう先生

「ハイチオールの副作用で白髪が増える」と聞いたことがある方がいるかもしれません。
しかし科学的な根拠はなく、白髪とハイチオールの因果関係は認められていません。
L-システイン➡色素沈着を薄くする効果➡白髪、ということを連想させてしまっているだけと言われています。

まとめ

ハイチオールはL-システインを有効成分とし、シミやそばかすの改善、肌荒れの改善や疲労回復効果が期待できる薬剤です。

薬局やドラッグストアでも購入は可能ですが、医療機関で処方されたハイチオールは有効成分量が市販のものと比べて多いため、より効果が期待できます。

さらにハイチオールとあわせると相乗効果が期待できるお薬もセットで処方してもらうことが可能です。

肌のお悩みに対して、より具体的で効果的な提案を受けられるので、ぜひ医療機関を活用してみてください。