目次
花粉シーズンは花粉症の症状が強い方にはつらい時期です。
スギやヒノキなど花粉症の原因にはさまざまですが花粉症の原因の70%はスギと言われています。特に日本の国土においてはスギ林の面積が広く、全国の森林の18%がスギ林が占めています。
また花粉症のピークは一般的に2〜4月と思われがちですが、スギやヒノキなど種類も量も最も多いのが5月頃と言われています。
花粉症のお薬にも市販薬をはじめ、処方箋薬なたくさんの種類があります。
1日の内服回数や効果・副作用にも違いがあり、自分の症状に一番合うお薬を見つけることがまずは大切です。
名前 | 1日の服用回数 | 車運転 | 特徴 |
アレグラ | 2回 | 〇 | 眠気が少なく車の運転も可能。6か月の小児から使用可能 |
アレジオン | 1回 | △ | 喘息にも適応あり |
アレロック | 2回 | ✕ | 眠気は強いが効果も強い |
ザイザル | 1回 | ✕ | 眠気は少なめ |
ビラノア | 1回 | 〇 | 最も眠気が少ないと言われているが空腹時の内服が必要 |
花粉症を抑えるためにはお薬の効果は強ければ強い方が良い、という訳ではありません。
花粉症のお薬の多くに含まれる「抗ヒスタミン」は飲み始めて数日は薬の血中濃度が急激に高まるため眠気・ふらつきなどが出やすい傾向にあり、花粉症の症状やライフスタイルに合わせてお薬を医師に選んでもらうことが大切です。

【対症療法とは?】
鼻水が出たら鼻水を和らげるお薬、くしゃみが出たらくしゃみを緩和するお薬、と言ったように症状に合わせて薬を選択する治療方法を「対症療法」と呼んでいます。
【くしゃみ・鼻汁】抗ヒスタミン薬・化学伝達物質 遊離抑制薬
【鼻づまり】抗ロイコトリエン薬 ・鼻噴霧用ステロイド薬
【より強い鼻づまり】点鼻用血管収縮薬・経口ステロイド薬
【根治療法とは?】
花粉は少量でも空気中に年中漂っており完璧に避けることはできません。そこで原因となる物質(アレルゲン)を少しずつ体の中に取り入れ、花粉に対してゆっくり体を慣らしていくことで症状が出ない体質に変えていく治療方法です。
舌下免疫療法
皮下免疫療法
花粉症に使われるアレルギーのお薬とピルは基本的に併用が可能です。
一方「花粉症のお薬」といっても内服薬以外にも目薬や点鼻薬などさまざまな種類があり、含まれている成分もさまざまです。不安な場合や、既にピルを内服中の場合は、一度主治医の先生や薬剤師に確認をしておくと安心です。

最近だと花粉症に対してステロイド注射の治療方法もありますが、ピルとステロイド剤を併用には注意が必要で「ステロイド剤の作用が強くなる」場合があるため、併用する場合は主治医の先生に一度相談しましょう。