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【医師監修】マンジャロを打つ時に失敗した時の確認方法・対処方法について

マンジャロで打つとき失敗・液漏れがあったときの対処方法

マンジャロは自分でお腹まわりや太ももなどの皮下に注射する自己注射タイプのお薬です。
内服薬とは異なり、自分で注射をしなくてはいけないため、初めての方は上手に使えるか、また痛くないかと戸惑う方も少なくありません。

とくに注射したあとに薬液が漏れてしまったり、針が戻らなかったというケースに遭遇するとその対処方法について相談をいただくことが多く、この記事ではマンジャロ注射時によくあるトラブルシューティングとその対策・解決方法についてご紹介します。

お薬が出てこない。不具合?不良品かなと思ったら

届いたマンジャロを使ったら、針が出てきませんでした。その後様子を見ていたら突然薬液だけが出てきました。不良品ですか?

【結論】保管中の温度が低すぎて薬剤が凍ってしまっている可能性があります

マンジャロの保管方法

マンジャロは2~8度で冷蔵保存する必要があります。
冷凍庫にいれると薬液が凍結してしまい、お薬としての効果がなくなるほか、注射器が壊れる原因となります。

そのためよくある原因は下記になります。

  • 宅配時に「冷蔵」が「冷凍」保管されてしまっていた場合
  • 外気や保管場所の温度が低すぎて2度を下回っていた場合
  • 冷蔵庫の中でも冷却装置近くにおいてしまい、冷蔵庫内で凍りかけている場合

薬液の状態が明らかに凍っている場合は、その注射器は使用せず廃棄するようにしてください。
また見た目凍っていなくても注射する際の衝撃で薬液が凍ってしまう場合があります。

そのようなケースの場合は、冷蔵庫内が冷たすぎる可能性があり、正しい効果を得るためにも一度冷蔵庫内の保管スペースの温度チェックをすることをおすすめします。

マンジャロが凍ってしまった時の参考動画

※撮影用に意図的に0前後保管したなります

①注射直前の薬液の状態は特に凍っている様子なし

②ボタンから手が離れいるものの針が下がらない

注入時、薬液が凍ってしまっているため薬液が押し出されずボタンから手を離しても針が出たままになっています。

このまましばらく時間を置くと凍った薬液が溶け、そのタイミングで遅れて薬液が出てきてしまうことがマンジャロが凍ってしまったときの特徴になります。

動画の部分を拡大しているとはじめ注射直前までは無色透明だった薬液が氷のようになっているのが見受けられます。

これは薬剤の問題ではなく、保管方法が正しくない場合に発生するためマンジャロを長期間保管する場合は「2~8℃」の冷暗所で保管するように気をつけましょう。

マンジャロの注入ボタンをすぐ離してしまった

マンジャロのスイッチ・ボタン
ボタンは1回押すと押されたままになり、再度上がってくることはありません。

【結論】途中で離してしまっても注入完了します

マンジャロの注入ボタンは「長押し」することで注入されますが、一度ボタンを押すと再度上がってくることないため、実質長押ししなくても注入は最後まで完了します。

ただお腹などに注射するときに押したり離したりすると針先がぶれてしまうため、押し続けることをオススメします。

1回目の「カチッ」という音で針が刺さり、お薬の注入が開始されます。

そして5~10秒ほどすると2回目の「カチッ」という音が聞こえ、このタイミングで針が抜けます。

注入される秒数は皮下組織の硬さなどによって前後する場合がありますが、20秒以上経過しても2回目の「カチッ」という音が鳴らない(=針が戻らない場合は異常です。

針が折れてる?

少し離れているように見えます

【結論】離れているように見えますが問題ありません

マンジャロは針と薬液の間が少し離れており「針が折れているのでは?」とお問い合わせいただくことがあります。

写真の矢印の箇所をよく見ると透明な薬液が通る部分があることが分かります。
不良品などではありませんのでご安心ください。

液体の中に空気が入ってる?

マンジャロの気泡

【結論】気泡が入っていいても問題ありません

マンジャロ注射器内にある「気泡」は皮下に薬液を「全量」注入するためのものであるため、気泡があっても投与に影響はありません。

マーチクリニックではリベルサス・マンジャロの処方しています。
オンライン診療にも対応しています。

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