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【動画あり】マンジャロ注射時に痛みがない・出血がない場合、失敗?不良品?

はじめに

マンジャロを注射するときに「痛みがなかった」「出血がしなかった」「正しく打てているのか心配」という相談をよく患者様からいただきます。

先に結論ですがマンジャロは針が細く、痛みや出血がない場合でも正常に打てている場合がほとんどです

特に何度かマンジャロの使用経験のある方の場合、「前回は少し痛みと出血あったが今回は全くなく心配」という方も少なくありません。

本記事ではそんな不安を少しでも解決できればと思い、「痛みや出血が起こりづらい理由」や、注射前・注射後のマンジャロ本体の正しい状態、そして実際の動画とあわせて医学的背景を医師が解説します。

マンジャロの正しい状態を知る

本題に入る前に、マンジャロが正しく注射できたかを知るためには「注射前」と「注射後」のマンジャロがどのような状態が正常であるかを知っておく必要があります。

注射前

未使用のマンジャロの写真1

マンジャロの未使用の状態の写真です。

  • 薬液が見える
  • 気泡が入っている(全量打つために必要な気泡で不良品ではありません)
  • グレーのピストン(ゴム)が降りていない・見えない

こちらもマンジャロの未使用の状態の写真(拡大バージョン)です。

拡大すると先端の針と薬液の間にスキマがありますが不良品ではありません。

特に初めてマンジャロを使用するとき、「針が折れている」ようにも見えますが、新品未使用の状態でもスキマは存在しています。

注射後

マンジャロの使用後の状態の写真です。

グレーのピストン(ゴム)が降りてきていることが確認できます
(内部構造が分かりやすい用に本体のラベルは外してあります)

マンジャロの使用後の状態の写真(拡大バージョン)です。

未使用のマンジャロにもあった先端の針の根本とピストンの最下部に少しスキマは引き続きあることが確認できます。

またよく見るとこのスキマ部分にも薬液が流れる通路があります。
「針と薬液が繋がっていない=全量打てていない」と思う方もいますが、不良品ではなくこれが正しい状態です。

本当にマンジャロが打てていないときの特徴は?

  • グレーのピストン(ゴム)が降りて来ていない
  • 針が降りてこない+しばらくすると突然薬液が出てきた
  • 針が出たまま止まっている
  • ボタンが押せない

などのケースの場合はマンジャロ本体が不良品、または注射に失敗した可能性があります。

ただ「失敗したかもしれないのでもう1本使用すること」については過剰投与になるリスクがあるため、自己判断で再度注射はせず、一度処方を受けた医師に相談をしましょう。

また少しでも注射されている可能性がある場合は、原則再注射はNGでその週は追加投与はしないでください。

ちなみに「針先に少し薬液が付いている」「注射後、皮膚表面が薬液で少し濡れていて漏れてしまった」という質問もよくありますが、動画を見て頂くと分かるように液量は結構多く、マンジャロの薬剤がもし漏れてしまった場合は皮膚の表面がビタビタになるほど濡れるためすぐ分かります。

少し濡れているから打てていないと自己判断はせず、原則再投与はしないようにして下さい。

マンジャロ注射で痛みが少ない理由

1. 針が非常に細い

マンジャロの注射針は32ゲージ(0.23mm)のとても細い針を使用しています。
一般的な血液検査時の採血で使用する針の直径と比べると約1/3のため、注射部位によっては全く痛みを感じなかったり、出血が全くない場合があります。

  • 一般的な採血針:23ゲージ(0.64mm)
  • マンジャロの針:32ゲージ(0.23mm)
  • 針が細いほど痛覚刺激が少ないため、痛みが軽微です

この話を聞いて「それだったら採血も痛くない細い針にして欲しい」と思った方も多いはずです。
これには理由があり、針が細すぎると採血に時間が掛かってしまうほか、採血時に針が細すぎることで血液が壊れる(溶血)リスクがあるためになります。

2. 注射深度が浅い(皮下注射)

マンジャロは皮下注射であり、皮膚と脂肪層に投与されます。
そのため予防接種などの筋肉注射と比べると痛みは感じづらい傾向にあります。

  • 皮下注射は筋肉注射より痛みが少ない傾向
  • 筋肉層と比べると神経の密度が低い部位のため痛みを感じにくい
  • 注射部位(腹部・大腿部)は比較的痛みを感じにくい部位である

3. 注射液が無刺激性

マンジャロはpH値がほぼ中性(6.5~7.5)で刺激性の添加物が最小限であることから注射後に熱感を持ったり痛みが感じることが少ない薬剤であることも、注射後の痛みが少ないポイントです。

マンジャロは冷蔵保存のお薬のため、冷蔵庫から取り出して使うと、冷たさから注射後に少し痛みを感じてしまうケースがあります。そのため個人的には冷蔵庫から出したあと5~10分ほど置いて常温に戻して使うと痛みが感じづらくなる傾向があります。

なぜ出血しないのか?

針が細い分、血管損傷が少ない

皮下脂肪層には多くの毛細血管がありますが、32ゲージの細い針では毛細血管を傷つけるリスクも最小限となります。
それでも部位によって出血の量には差があるため、もし出血量が少し多い場合は付属のガーゼや消毒綿で1分程度圧迫止血することで止血できることがほとんどです。

最後に

注射の痛みや出血がないことで「不良品ではないか」「効果がないのではないか」とご心配される方もいますが、そのほとんどが正しく注射できており過度な心配はいりません。
反対にマンジャロ注射で痛みや出血がないことは、正常で医学的に望ましい結果です。

痛みや出血が多いほど効果が高いという情報は誤りであるほか、今までとは違うから不良品!とすぐ思い込んでしまうのではなく、マンジャロ使用前・使用後の正しい状態を事前に知り注射することが失敗かを見極めるための大事なポイントになります。

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